カフェインの作用
カフェインの作用としては以下のようなものがあります。
プラスの作用
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マイナスの作用
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中毒作用
一度に多量に摂取した場合(目安としては1グラム以上)以下のような急性中毒が起こる場合があります。
・めまい ・不整脈
・痙攣(けいれん) ・こん睡状態
また致死量は成人男性で約10グラムといわれています。一般的なレギュラーコーヒー1杯に含まれているカフェインは大体100ミリグラムといわれますから、コーヒーだけならば100杯以上飲むことが無い限り、急性カフェイン中毒で死ぬことはないだろうと思われます。
なおコーヒーを100杯飲んだ場合、カフェイン中毒になる前に、急性胃拡張で胃が破裂して死にます。
カフェインは頭痛を止める?
カフェインには一時的に頭痛を止める働きがあるのですが、常用するとかえって頭痛が起こりやすくなります。
頭痛が一時的に止まるのは、カフェインには脳の血管を収縮させる作用があるためです。ところが時間が経過して、カフェインの血中濃度が薄まると、反動によってより血管が拡張され頭痛が生じることがあります。
カフェインを多く含んでいる食品
一般的によく知られているものとして、珈琲(コーヒー)、緑茶、紅茶、ウーロン茶、チョコレート、栄養ドリンクなどに多く含まれています。またココアやコーラもカフェインを含みます。
ただしお茶に含まれるカフェインはタンニンと結びつくためにその効果が抑制される傾向にあります。カフェイン含有量でいえば大差がなくても、コーヒーの方がお茶よりも眠気覚ましの効果が強いように思うのはそのためです。
また頭痛薬や風邪薬などの薬にも含まれています。
カフェインの注意点
● カフェインに眠気覚ましの効果があることはご存知のことだと思いますが、眠気をとるだけではなく、寝つきを悪くし、眠りそのものを浅くします。つまり眠りの質が悪くなるということです。
● 薬を飲んでいる場合には、薬の効きが弱くなったり、副作用が強くなったりすることがあります。逆に薬がカフェインの働きを強めることもあります。これがいわゆるお茶やコーヒーと一緒に薬を飲んではいけない主な理由です。
● カフェインには中枢興奮作用があるので、スポーツなどのドーピング検査に引っかかることもあるようです。
● 麻薬と同じような中毒性がありますので、常用すると中毒が起こることもあります。習慣的にカフェインをとっている人が半日から1日カフェインを摂取しないと、頭痛や不安感、疲労感、集中力の欠如、抑うつなどが現れることもあります。
これらの注意事項を踏まえた上で、正しく活用していきましょう。